家族は、強みでもあり弱みでもある ☆《識 別》
体の中でとても大切な腱に、アキレス腱があります。
人体で最も強く最大の腱で、歩行や跳躍などの運動の際に必要で、
切れると歩けなくなる、とても大事な部分です。
アキレス腱は、瞬間的に大きな負荷がかかるので、炎症やアキレス腱断裂などの
外傷を起こすことがあります。
また、人体中最大の腱であるにもかかわらず走行する血管が乏しく、
一旦痛みが出ると難治性となりやすいそうです。[
そのような理由から、比喩的に「強者が持つ急所」を指す言葉として用いられますね。
アキレス腱の名前の由来は、ギリシア神話に登場する英雄アキレウスです。
アキレスの母であるテティスは、わが子を愛してその肉体を不死身にしようと、
冥府の川ステュクスにまだ赤子であったアキレウスの全身を浸しました。
しかしその際、母親がつかんでいたかかとだけが水に漬かりませんでした。
その部分だけ「不死身」にはならなかったのです。
かかと以外不死身のアキレウスは長じて英雄となり、トロイア戦争で活躍しますが、
ついにはパリス王子に弱点のかかとを弓で射抜かれ、これが原因となって
命を落とします。
この伝説からアキレス腱は致命的な弱点の代名詞となりました。
家族も時に、アキレス腱のような存在です。
自分の唯一の弱点となってしまうのです。
誰かに家族のことを悪く言われると、自分を悪く言われる以上に、傷つきます。
夫婦がお互いの親族、特に親兄弟の悪口を言うと、夫婦関係がこじれます。
悪口の意図はなく、話していても、やたら敏感になり、過剰反応を示すことも
あります。
特に、夫婦の間が穏やかでないときには、何か異常に深読みし、妄想を膨らませ、
被害者意識も膨らませたりします。
大好きな伴侶の親兄弟なのに、なぜ、一対一の人間として見ることが
難しいのでしょう。
最初から、目に見えない「「舅・姑」というフィルター越しに見てしまう関係ですね。
そのメカニズムについては、心理学は諸説あります。
現実的には、どうしたらよいのかの決定的な方法ってあるのでしょうか。
私は今になって思うのは、お友達のお父さんやお母さんと同じ、または、
友達と同じと言う目で見る事からはじめたらどうだろうと言うことです。
仲のよいお友達の家族と、自然と仲良くなり、とても大切な存在なるということは、
普通にあることですよね。 それは、その友達がとても大切だから、
その家族はその友達の大切な人たちだから、当然大切になるわけです。
そんな風に、自分が伴侶と決めた人の大切な家族なのだから、
大切にしたいと思うことは自然な感情だと言えますよね。
家族にもしものことがあれば、自分の人生に影響します。
それは、自分の家族だけでなく、自分の親兄弟、そして伴侶の親兄弟、
そして親戚達も、同じです。
自分とは別の存在ですが、自分の最も弱い弱点なんです。
自分の弱点なのですから、自分自信のことのように大切にしましょう。
そして人の家族も大切にしましょう。
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今日の≪52の美徳の言葉≫「識 別」
識別とは理解のために思考と心を開くことです。
心を静かにして、目の前の事柄についての真実を感じとることです。
何が大切であり、何が大切でないかを理解することです。
叡智をもって、決断する前に注意深く考え、あなたにできる
最善の選択をすることです。
リンダ・カヴェリン・ポポフ 著/ 大内 博 訳/ 太陽出版
「52の美徳カード」「52の美徳教育プログラム」より
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