「目的を決めなければどこにもたどり着けない」《今日の美徳の言葉「目的意識」》

最近、特に若い世代の人たちに、夢がないという話を聞きます。 

何のために働いているのか、
何のために学校に行っているのか、
何のために生きているのか、
意味・意義・目的地が見つけられないのです。

中国、孔子の有名な一言に次のような言葉があります。

「朝に道を聞かば夕べに死すとも可なり
  (あしたに、みちをきかば、ゆうべにしすともかなり)」

これは、「朝に自分の生きる目的が分かれば、夕方に死んでもいい」ということです。
孔子は、人間にとって自分の生きる道を見つけることが、
重要であると説いているということです。

まず生きる目的を決めることが必要です。
何のために生きているのかが分かることが大切です。ビックリマーク

生きる目的が分かっていれば、
何をすべきかが分かります。

自分の生きる目的が見つからず、
何を、どうしていいのか分からないと、
学校や職業を選ぶことも困難です。

しかし、目的意識を持てない人に、
「もっと目的意識を持ちなさい!」と、
ただ直接的に言うだけでは何も変わりません。

目的意識がないということは、
「何のためにそれをするのか」
「それをした結果どうなるのか」
「これは何にとって良いことなのか」
「その先にどんな未来があるのか」
ということが分かっていない状態です。

目的意識には、
「何のためにそれをするのか」が分かることが必要です。

例えば、子供の部屋が散らかっていて、
掃除をしてほしいと思うとき、
ただただ「掃除しなさい!」と叱るだけでは
「指示・命令」の枠から出ません。

ましてや「なんでいつもそんなにだらしないの!」とか、
「なんで素直に言うことが聞けないの!」とか、
「○○ちゃん(他の兄弟など)はきちんとしているのに!」とか、
不明確な言い方や、
兄妹や他の子供と比較し非難するような表現は、
子供の尊厳を傷つけます。

そんな場合、まずは、
「何のためにそれをするのか」を
聞いてみましょう。

部屋を整理整頓することによって、
何が得られるでしょう。

ごちゃごちゃと何がどこにあるかわからない部屋では、
今必要なものが探せません。

今必要な参考書や、勉強するスペースさえ見つかりません。

その結果勉強する意欲がそがれるかもしれません。

これは、会社でも同じです。

「何のために」「その結果どうなる」を伝えることは、
目的意識に思考を向けるきっかけになります。

もし、子供や家族に目的意識を持って欲しい」と思ったら、
「何のためにそれをするのか」まで伝えましょう。

そして、「その先の目的」まで考えられる質問をしましょう。

そうすると、子供はいつも自然と目的意識も持つようになり、
その先の夢を考えられるようになるでしょう。

生きる目的を決定した瞬間から、
自分の生きる道が輝き始めます。

意味ができたとたんに、
人生は楽しくなるのです。

                   ※注:諸説あります
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今日の≪52の美徳の言葉≫  「目的意識」

目的意識があるということは、明確に焦点を絞るということです。
何を達成したかについて、まず明確なヴィジョンを持ち、
それから、その目標に心を集中します。
いろいろなことにエネルギーを散漫させることなく、
一度にひとつのことを行います。
人によっては物事が起こるのに任せる人もいますが、
目的意識がある人は物事を自ら起こします。

 リンダ・カヴェリン・ポポフ 著/ 大内 博 訳/ 太陽出版
  「52の美徳カード」「52の美徳教育プログラム」より

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