私はよく人にプレゼントをします。
それ自体は、ほんのささやかなものではありますが。

何かお世話になった時に、
自分に、または相手に、嬉しいことがあったときに、
その方が何かを頑張ったときに、
何も理由はないけれど、町を歩いていたら急にその人のことを思い出したときに、
買い物をしている最中に、目の前にある商品が似合いそうな友を思い出して。
・・・・と言うような感じ。。

楽しいのは、プレゼントする相手の顔を思い浮かべて、
商品を選んでいるときですね。
とても豊かな気分になります。
そして、喜んでくれる顔を思い浮かべるだけで、満たされてきます。

そういった贈り物の場合、特に、その見返りに
大それたことを期待しているわけではありません。
ただただ、誰かのことを思い、喜んでもらいたいと願うだけ。
これは、「人間稼業」をやっている醍醐味のひとつだと思うのです。

その対象が家族の場合、とても身近な大切な人の場合、
その喜びはさらに大きなものとなりますよね。

私の両親はすでに光の存在になってしまったし、
残念なことに、なかなか会えない関係の兄弟がいて、
彼らとまた再会することができるかどうかわからない状態です。

様々な困難な事情があり、現在の状態になったのですが、
そんな家族のために、大切な人のために、
「私が何かできることがないだろうか」、と、いつも考えます。
離れていても、いつもいつも彼らの幸せを祈っています。
離れていることは、会えないでいることは、
寂しいことではありますが、
それで価値がないとか、失敗だとか言うことではありません。
今現在の環境の中では、
そのような選択が最適なのかもしれない、、、と考えています。
人間は、いつも、最善最適な選択をし、無駄はないと思うのです。

そんな時必要とされるのは、寛大さかもしれません。
寛大な心がなければ人々は勝手に行動し、
自分のものや時間や友情を分かち合うことを拒否します。
助けを必要としている人は、
誰も彼らが必要とするものを与えてくれないことに絶望を感じるでしょう。
私たちが自由に与えるとき、
特に犠牲が払われるとき、私たちのスピリット＝心は成長します。
そして、一人の人が寛大さを発揮すると、
他の人たちも寛大でいたいと思うようになります。
愛は伝染するのですね。

人は寛大である時、
自分が持っているものを分かち合うための
いろいろな方法について考えます。
人が必要としているものについて考え、
人を幸せにするために、いろいろなことを実行します。

「何か必要なものがないだろうか」、とか、
その人が必要としているものについて考え、
人を幸せにするために、いろいろなことを考え実行できるようにします。

時間や考えを分かち合い、お金を分かち合いたいと思います。
特に自分にとって、大切なこと、物を分かち合うと言うことは、
とても寛大に愛情を示すことですね。
自由にいっぱい与え、それに時間を沢山取ることは、
とても気持ちの良いことであり、魂が喜ぶことです。

近しい仲、家族の中では、
お互いの欠点を知り、それをどれだけ許し合えるか、
話合えるか、それが真の愛に至る寛大な道ではないでしょうか。
思いやりは目に見えないけど、心で守ること。
気持ちで守ることは、寛大さですね。

そしてそれに多くの時間を割くことは、
さらに自分の心を寛大とします。

言葉でうまく言えなくても、寛大な心でいることだけで、
伝わることは沢山あります。
家族なら、大切は人なら、伝わることは沢山ありますね。

家庭内に、うまく伝わらないコミュニケーションがあっても、
こじれてしまった感情があっても、
あきらめないで、
すねないで、
自分を粗末に扱わないで、
寛大さをいつもより少しだけ発揮して、
家族と分かち合ってみましょう。
まず、自分から分かち合ってみましょう。
結局それが自分の欲しいものであったりするかもしれませんから。

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≪寛　大≫

寛大とは与えることであり、分かち合うことです。
見返りを考えずに自由に分かち合うことです。
人を幸せにする方法をいろいろと考え、ただ喜びのために与えることです。
寛大であることは愛と友情を示す最良の方法のひとつです。

　　リンダ・カヴェリン・ポポフ　著/　大内　博　訳/　太陽出版
　　「５２の美徳カード」「５２の美徳教育プログラム」より
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