家を建てることと家族を育むこと《美徳の言葉『勤勉』》

人生のなかで、大きな買い物と言えば、「家」ですね。

昔は、自宅を持つことは人生の「成功」のひとつと考えられていました。

こんなに小さな島国なのに、「一国一城の主」というのは、
意味のある事なんですね。

「家を買う」と言いますが、通常の買い物で手にする商品とは違い、
いくつもの手順を経て、やっと手にするものが、「家」です。

購入してすぐ持って帰れませんし、すぐに配達してもらえるわけでも
ありません。当然ですね。

比較的早く既製品が手元に届く=所有権が発生する=住むことができるのは、
建売住宅ですが、それでも買ってその日に使用=住めるわけではありません。

法的な手続きや、水道電気などの開通手続きも必要。

家具や生活に必要な様々な道具もそろえなくてはいけません。

場合によっては改装も必要です。

注文住宅の場合、まず設計図を引くことから始まり、
家を組み立てが進みます。

建築業では、設計から、施工、電気などがそれぞれ専門家がいて、
多くの職人たちが連携して力を合わせ、家を作っていきます。

できあがるまで、かなりの時間が必要なのです。

改装レベルで数週間、ゼロからの新築であれば数カ月ほどかかります。

大きな家や土地から手を加える場合などは、完成するまでに
さらに時間が必要です。

家族も、そんな家を建てるようなことと似ています。

家族には、既製品はありません。

毎回オリジナルで、世界でたった一つの組み合わせです。

家族としてのあり方は、最初から完成しているものではなく、
生きていく中で、日々構築していくものです。

メンバーそれぞれが協力し合いながら、家族としての人生、あり方を、
一緒に創作構築していくものです。

どんな家族が、家庭ができるのかは参加した家族しだいです。

自分にも当然多くの責任が発生します。

家族全員が接する中で「私たち家族は、このようにして生きていこう、
生活していこう、こうしようね」という合意のなかから、
様々なことが決まっていきます。

家族のメンバーそれぞれが成長しながら、家族という大きな家を組み立てて、
完成させていくのです。
当然長い時間がかかります。

でも、長い時間がかかるからこそ、大きくてしっかりした
家族・家庭が、できあがりますし様々な場面で修正ができるのです。

いつでも、今も、生きている間中は家族を、家庭を組み立て続けている最中。

もしかするとそのあとも、家族はずっと成長し続けるのかもしれません。

家族とは、家を建てるようなもの。
最初からできているのではなく、作っていくもの。

本物の家とは違い、少し歪んできても、いつでも何度でも
作り直すことが可能です。

自分の思いを込めて、いつでも適正化ができるのです。

そのためには普段から、家族が全員家庭のこと家族のことは
「自分自身のこと」と考え、丁寧に大切に
していく必要があるのですね。

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≪52の美徳の言葉≫「勤 勉」

勤勉とは一生懸命に努力することであり、
これ以上はないという最高の結果を出すことです。

一歩一歩、注意しながら着実に実践することです。

勤勉の美徳は情熱をもって物事を立派に成し遂げるように、
あなたを導いてくれるでしょう。

勤勉であることは成功につながります。

リンダ・カヴェリン・ポポフ 著/ 大内 博 訳/ 太陽出版
  「52の美徳カード」「52の美徳教育プログラム」より 
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最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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